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朝6時。駐車場から続く道を辿って進む。
左に見えるのは、未丈ヶ岳から尾根続きの三角山だろう。
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道が崩落している。豪雨の影響だろうか。
足元が崩れそうなので慎重に渡る。 |
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ここも崩落。 |
ここから沢に降りる。 |
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泣沢を何度も左右に渡りながら、黒又川への合流地点に向かう。所々にテープが付けられているので迷う気遣いはないが、靴を脱いで裸足で沢を渡ると、しびれるほどに足が冷たい。沢登り用のネオプレンソックスなどがあると良いかもしれない。
長靴を履いてきて、尾根の取付きで登山靴に履き替えるひともいるそうだ。 |
この対岸が尾根への取付きだが、これを渡らなければならない。深い所は腰までありそうだ。 |
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最後の渡渉。
水流が結構強いので、慎重にすり足で進む。
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この右側に上がると尾根が始まる。
ここまでコースタイム40分のところを、渡渉に手間取ったので1時間半もかかってしまった。 |
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尾根をぐんぐんと登る。
両脇は結構な絶壁である。
深い谷を挟んで急峻な山々が聳え、なかなかの絶景だ。 |
背後を振り返ると、鼓ヶ倉山(右奥)が見える。 |
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深く切れ込んだ谷の向こうに荒沢岳が見えた。
3ヶ月前はあちらから未丈ヶ岳を眺めたのだった。 |
ザレた斜面で足を滑らせると、一気に下まで落ちてしまいそうだ。よそ見して歩いていると危ない。 |
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尾根筋の向こうに未丈ヶ岳が姿を現した。
まだだいぶ遠い。 |
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最初のピーク、974m地点に到着。
周囲が開けて展望が見事だ。 |
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右に荒沢岳がそびえる。 |
目指す未丈ヶ岳へは、あのピークをさらに越えて行く。 |
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いったん下って松の木ダオという鞍部に進む。
ヤセ尾根なのに木々が茂って涼しい日陰を作っている。 |
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右は絶壁。豪雪地帯なので、雪の重みで曲がってしまったのだろうか。 |
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二つ目のピーク、1204m地点は気がつかずに通り過ぎてしまった。山頂が近い。 |
未丈ヶ岳に到着。
一休みしていると、次々と単独行の人が集まってきた。一人はここまで3時間で登ったという。明日は荒沢岳に行くそうだ。元気な人である。 |
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荒沢岳 |
魚沼駒ヶ岳と中ノ岳 |
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狭い山頂から藪をかき分けて南側に回ると、伸びやかな草原が広がっている。素晴らしく気持ちが良い。 |
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山頂まで来て気づかずに帰ってしまう人もいるのだろうが、一見の価値がある。ただ、人々が歩いた跡がくっきりと残っている。多くの人が来るようになると荒れてしまうかもしれない。いつまでもこのまま残って欲しいものだ。 |
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山頂を後にして、急いで下山をはじめた。
せっかくなので麓の温泉に泊まっていきたい。 |
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最初は順調だったが、このところの運動不足がたたって膝が痛み始めてしまった。次第にスピードダウンしていく。 |
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沢にたどり着いたところで、下りの途中で抜いてきた男性に追いつかれた。二人で石を投げ込んで沢を渡る。 |
渡る要領を教えてもらいながら、先ほどいちいち靴を脱いで渡っていた部分も、岸壁をへつって進んでいく。
それなりのお年に見えるのだが、若者の身のこなしですいすいと進んでいく。地元の方だそうだ。 |
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最後の渡渉を終えたところで、先導してくれた男性と別れてのんびりと歩くことにした。 |
痛む膝をだましだまし、やや荒れた道を辿る。もう少しで駐車場だ。 |
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登山口に到着。標準タイムぴったりの8時間40分の行程だった。渡渉に手間取ったのと、頂上でのんびりしたのを加味すれば、運動不足にしては上々だ。 |
大湯温泉で宿を探すことにした。古くからある温泉のようで、大きなホテルと小さな旅館が並んでいる。湯ノ谷交流センターというところに寄って、宿を紹介してもらった。三連休だからねぇ、と言いながら探してくれたのは、ペンションデューク。 |
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少し戻ったところにペンションデュークがある。
聞いてみると、一泊8,500円で泊めてもらえることになった。 |
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温泉街を散歩する。
古い温泉で、少し寂れた感じの街並みの中に足湯があった。 |
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ペンションに戻って夕食を待つ。ペンションと言っても落ち着いた和室だったのはうれしい。
この宿は畑もやっていて、自家製の美味しい魚沼産コシヒカリを出してくれる。盛りだくさんの料理にステーキまで付いて、登山後の宿に申し分ない。 |
翌日、銀山平に寄ってみた。
開高健がここに逗留したのは、荒沢岳のところに書いたが、すっかり現代的になってしまったようだ。 |
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銀山平からさらに枝折(しおり)峠に向かった。
豪雨の影響でただでさえ狭い林道がさらに狭くなっている。枝折峠から先は通行止めになっている。 |
枝折峠の駐車場。
ここは越後駒ヶ岳の登山口になっていて、50台ほどの車が停められるようになっている。 |
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枝折峠から、昨日登った未丈ヶ岳を望む。
迫力のある姿だ。 |
枝折峠のバス停。シーズン中の日曜祭日のみ。朝1本、夕方1本だけの運行である。 |
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枝折峠から少し下ると、前回来たときには見えなかった荒沢岳の全容が見えた。
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銀山平の遠望。
駒ヶ岳や中岳、荒沢岳に囲まれて、やはり銀山平は秘境だった。
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ここがJRのポスターに良く使われる、駒ヶ岳の定番風景だそうだ。名残惜しいが、ここから奥只見シルバーラインのトンネルに戻って、東京へと戻ることにした。
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